(初めての方は「蒼井空太のブラック研究室脱獄記」から読むことをおススメします)
さて、
大学を中退することをようやく決断した私。
その後は、
ブラック研究室からどう脱出するのかについて計画を立てることにしました。
いろいろ考えた結果、
ものすごくオーソドックスなのですが、
両親に手紙を書くことにしました。
・研究室の准教授から悪質ないじめを受けていること
・就職活動が嫌で、内定がゼロのこと
・集団行動が苦手で、周りと自分が何か違う気がすること
これらのことを簡潔にまとめて手紙を送りました。
すると次の日、
実家から血相を変えた両親が車で迎えに来てくれました。
ドンドンと扉を叩く音がして、
「開けてー!」と両親の声がしました。
私はドアを開けました。
外にはかなり焦った顔の両親がいたのですが、
私の顔を見て、無事生きていたのでホッとしたようです。
その後、私は両親に連れられて
近くのファミリーレストランで、
食事をしながら話をすることになりました。
メールを読んだ両親は、
准教授に対してかなり怒っており、
今後、どのようにして私を卒業させるか
を考えているようでした。
私は、大学を中退したいという旨を話したのですが、
両親二人から
「それは絶対に駄目だ!」
と一蹴され、
「とりあえず明日病院に連れて行くから、
実家に帰る支度をしなさい」
と言われました。
私は、
病院?
実家に帰る?
何のことだ?
と、いきなりのことでパニックになりました。
しかし、両親は私のことは置いてけぼりで、
「大学側には、こういう生徒を卒業させるための救済措置はあるのかしら」
「わからん。でも大学のカウンセラーの人に相談すれば、何とかなると思う」
「とにかく様子がおかしいから病院に連れて行かなきゃ」
「ああ、もし”うつ病”とかの診断書が貰えれば、
大学側から楽な卒業条件が引き出せるかもしれない」
などと相談し始めました。
私は、ただ大学を中退したかっただけなのに、
両親の介入によって、
やりたかったことの方向性がズレていきました。
このままでは、おかしな方向に話が流れてしまう・・・。
私はなんとか自分の言いたかったことを言おうとしました。
自分は病気なんかじゃないこと
集団行動が苦手で、会社員になれそうにないから起業したいこと
もう大学には行きたくないこと
しかし、
普段から自分が用意していたような
堂々とした説得ができず、
信じられないくらいかすれた小さな声で、
ぼそぼそとしか話せませんでした。
母親からは
「は?集団行動が苦手?」
「あなたは普通の子よ」
「飲み会が嫌?そんなん私やってそうやわ」
父親からは
「みんな我慢して会社に行くんや」
「つらいことがあっても仲間と乗り越えていくんや」
と言われ、
全く理解されませんでした。
私は、
「こんな人たちに相談するんじゃなかった」
と後悔しました。
その後、私は、
何が何だかわからないまま、
両親に連れられて、
荷物をまとめ、
無理矢理実家に帰らされることになりました。
そういえば、内定がゼロのことに関しては、何も触れられませんでした。
(それだけがラッキーだったな・・・)
と考えていると
明日も大学があることを思い出しました。
私は大急ぎで研究室の先輩に、
「明日は体調不良のため休みます」
と連絡を入れました。
こうして私は、
親に連れられて急遽実家に帰ることになったのです。
今日はここまで。
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