(初めての方は「蒼井空太のブラック研究室脱獄記」から読むことをおススメします)
さて、
2度目の心理検査を終え、
「自分には才能がある!」
と有頂天になっていた私。
その後は、
実家で毎日だらだらしたり、
本を買って読んだりして、
好きなように過ごしていました。
母親から、
「大学だけは絶対に卒業してもらうけんね!」
「あんたに一体いくら投資したと思っとん!」
と言われても、
全く意に介しませんでした。
心の中では、
「へへーん、
僕は多分自閉症スペクトラムだもんねー
だから組織には向いてないんだもんねー
全部発達障害が悪いんだもんねー」
と、アカンベェをしていました。
今考えれば、
これまで苦労してきて、
自分が発達障害の可能性があると分かった人特有の甘え
だったと思います。
その間、大学はどうなっていたかというと、
両親が大学へ赴き、教員たちと、
どうやって私を卒業させるかを相談しているようでした。
私はもう、絶対に大学に行きたくなかったので、
母親から、
「きちんと卒業してほしい」
「就職してほしい」
と言われても、
「絶対に嫌だ」
と抵抗を繰り返していました。
これは私の動物的勘なのですが、
このころから真剣に、
「自分は起業して、
自分と同じ悩みを抱えた人を助けるために
生まれてきたのではないか」
と考えるようになっていました。
つまり、サラリーマンではなく、
個人事業主として生きていこうと考えていたのです。
しかし、具体的な起業案があるわけではありません。
そのため、本を買ってきて読んだり、
ネットで調べたりして、アンテナを高くしていました。
そうこうしている間に2週間が経ち、
ついに「心理検査の結果が出た」
との連絡が来ました。
私は「待っていました!」と言わんばかりに、
自転車をこいで、心療内科へ向かいました。
さて、いつものように病院に到着した私は、
受付を済ませ、待合室で待つことにしました。
20分くらい待っていると、
「蒼井さーん」という声が。
私は、「はーい」と返事をし、
診察室へ入っていきました。
診察室で待っていたいつもの先生は、
心なしかいつもより顔がこわばっていました。
先生の手元には、
厚めの封筒があり、
その中に心理検査の結果が入っているようでした。
私の心臓は
ドクン・・・ドクン・・・
と脈打っており、
早く結果を知らせてくれ!と叫んでいました。
先生は私を見つめ、第一声こういいました。
「心理検査の結果、
蒼井さんは自閉症スペクトラムではありませんでした」
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